塗装工事の見積もりを取った際に必ず項目に入っている「高圧洗浄」

高圧洗浄は塗装を行う上で必要不可欠な項目です。

ここでは高圧洗浄の価格や必要性について紹介していきます。

 

高圧洗浄とは

高圧洗浄はその名の通り、水に高い圧力をかけ洗浄を行うことです。

最近では家庭用高圧洗浄機なども人気があり、一般的な知名度も上がってきております。

外壁や屋根塗装の際に行う高圧洗浄は14.7MPs(メガパスカル)以上と非常に強力な物で、人に向けて当てると死亡事後に繋がるほど強力です。

一般的に水道水を利用するのですが、汚れやカビが酷い場合は専用洗剤を利用することもあります。

 

高圧洗浄はなぜ必要？

塗装工事の見積もりを取った際、高圧洗浄という項目は必ず入っています。

では高圧洗浄はなぜ必要なのでしょうか。

 

理由は2つあります。

1つは屋根や外壁の汚れ、苔、カビなどを落とす為です。

塗装工事で新しい塗膜を塗っていく際、古い汚れが残っていると外壁材と塗膜の間に汚れが残ったままになってしまいます。

すると掃除をしても汚れが落ちないという状況になってしまいます。

それらを防ぐためにも、塗装を行う前にしっかりと汚れを落としておく必要があります。

 

2つ目は古い下塗り材（プライマー）を落とす為です。

屋根、外壁塗装は実は3回に分けて塗装を行います。

下塗り（プライマー）、中塗り（主材）、上塗り（主材）です。

取材は屋根材や外壁材に塗るのではなく、下塗り材に塗ることで仕上げられています。

 

高圧洗浄を行わずに塗装を行なってしまうと、古い下塗り材の上に新しい塗膜を乗せることになってしまいます。

すると、経年で下塗り材が剥離してきた際、新しい塗膜ごと剥がれ落ちてしまう原因になります。

高圧洗浄には、しっかりと下塗り材を落とし切ることで新しい塗膜の持ちをよくするという目的もあります。

 

高圧洗浄のタイミングとは？

高圧洗浄のタイミングは「塗装を行う前」です。

また、いくら洗浄が高圧だからと言っても、塗膜がしっかりと劣化した状態でないと落とし切ることができない為、高圧洗浄を行うタイミングも見極めが必要です。

 

高圧洗浄に掛かる時間

高圧洗浄は最低でも3~4時間ほどかかります。

汚れがひどい場合は6~7時間かかることもあります。

 

高圧洗浄に掛かる費用とは？

 

 

汚れ具合などによって複数回にわたり洗浄を行う必要もある為、注意が必要です。

また、高圧洗浄には付帯工事が必要となります。

「足場仮設」と「飛散防止用ネット」です。

高圧洗浄を行う際、かなり水が飛び散ります。

また綺麗な水が飛び散るのではなく、汚れが含まれた水が飛び散る為、近隣への配慮も必要です。

 

家庭用高圧洗浄機は使用して良い？

家庭用高圧洗浄機は塗膜を傷つけたり、汚れだけでなく塗膜も剥がしてしまわないかと疑問を持つ方もいるでしょう。

家庭用高圧洗浄機は8~12MPaと、プロが使用する機械に対して圧力が低く設定されています。

塗膜を剥がさずに表面の汚れだけを落とすことができる為、気軽に使用して問題ありません。しかし、塗膜の劣化がひどい場合や、外壁材が破損している場合は注意が必要です。

 

まとめ

高圧洗浄は塗装工事に欠かせない項目です。

下地処理が仕上がりにも大きく影響する為、しっかりと必要性を認識しておきましょう。